現在、ChatGPTなどのAIユーザーを中心に「AIに特定の口癖がある」「不自然な個性を感じる」といった疑問や困惑の声が上がっています。
SNSやコミュニティサイトでも、「毎回同じフレーズで締めくくられる」「頼んでもいないのに特定のトーンで話す」といった報告が多く見られ、焦ってしまいますよね。例えば、あるユーザーは「回答の後に必ず『かなり面白いです』と付け、テーマの深掘りを提案してくる」と悩んでいます。
発生している主な現象
- 回答の語尾や締めの言葉が、毎回特定のフレーズになる(例:「かなり面白いです」「その通りです」)。
- 指示していないのに、過剰に丁寧だったり、逆に馴れ馴れしかったりする。
- 特定のテーマについて、不自然に深掘りを進めようとする。
- 会話を重ねるごとに、特定の口調がエスカレートする。
考えられる要因
1. カスタム指示(Custom Instructions)の設定
ChatGPTなどのAIには、ユーザーが事前に「自分について知っておいてほしいこと」や「どのように回答してほしいか」を設定できる機能があります。この「カスタム指示」に、特定の口調や挙動(例:「積極的に深掘りして」)を指定している場合、それがすべての会話に自動的に適用され、口癖のように感じられることが最も多い原因です。
2. システムプロンプトの影響
AIの根本的な挙動を規定する、開発者側が設定した隠れた指示(システムプロンプト)があります。このプロンプトに含まれる特定のバイアスや、ツールの使用法に関する指示が、予期せぬ「個性」や「口癖」として表面化することがあります。
3. 学習データ由来のパターン
AIは膨大なテキストデータから学習しており、その中にある頻出する表現や、特定のキャラクター像(アーキタイプ)のパターンを出力してしまうことがあります。日本語特有の語尾(「〜ですわ」「〜なのだ」など)が、文脈によって不自然に現れるのもこのためです。
4. 会話の文脈とミラーリング
長い会話の中では、AIが以前の自分の出力やユーザーの口調を模倣(ミラーリング)し、特定の方向へ挙動が固定されやすくなる傾向があります。一度出た表現が繰り返され、口癖化することがあります。
今すぐ試せる解決方法(初心者向け)
手順1:カスタム指示の確認と修正
最も効果が高い解決策です。ChatGPTの設定画面からカスタム指示を確認し、不要な口調の指定や挙動の指示がないか確認してください。
- ChatGPTの画面左下にあるユーザー名をクリックし、「ChatGPTをカスタマイズ」を選択します。
- 「ChatGPTにどのように回答してほしいか」の欄を確認します。ここに、口癖の原因となっているフレーズや、深掘りを強制するような指示があれば削除、または修正します。
- 特定のフレーズを禁止したい場合は、ここに「回答の最後に『かなり面白いです』と言わないでください」といった指示を追加することも有効です。
- 「保存」をクリックして設定を反映させます。
手順2:新しいチャットを開始する
会話の文脈が原因の場合、新しいチャット(「New Chat」)を開始することで、これまでの会話で固定された口調や文脈をリセットできます。新しいチャットで同じ現象が発生するか確認してください。
手順3:プロンプトで都度指示する
カスタム指示を変更したくない、または変更しても直らない場合は、毎回の質問(プロンプト)の冒頭または末尾に、直接的な指示を与えます。プロンプトでの指示は、カスタム指示よりも優先されます。
(例)「回答の最後に特定の感想を付けずに、簡潔に答えてください。」
まとめ
- AIの口癖や個性は、主に「カスタム指示」の設定や「システムプロンプト」のバイアスが原因です。
- 解決には、まずカスタム指示の設定を確認し、不要な指示を削除・修正することが最も有効です。
- 新しいチャットを開始して文脈をリセットしたり、プロンプトでその都度指示を与えたりすることも試してください。
焦らず試してみてください。
