VTuberを始めること自体は、そこまで難しくない。むしろ大変なのは、配信を見に来てくれた人に「また来よう」と思ってもらうことです。
アバターモデルを用意して、配信ソフトをセットして、いざ配信。でも誰も来ない。来てくれてもコメントが続かない。SNSで告知しても反応が薄い。こういう状態で止まっている人は多いと思います。
この記事では、VTuber活動を始めるまでの準備と、固定ファンをじわじわ増やしていくための考え方をまとめています。
配信プラットフォームの選び方と利用規約の確認
まず決めるのは、どこで配信するか。配信プラットフォームによって、できることが全然ちがう。
YouTubeは自由度が高いけれど、収益化の条件がきびしい。チャンネル登録者1,000人+総再生時間4,000時間が必要です。一方で、IRIAMやREALITYはスマホだけで始められて、配信のハードルが低い。ただし、アバターの形式や配信内容に制限がある場合もあります。
どのプラットフォームを使うにしても、利用規約(ルール)は最初に読んでおく。これは活動の前提です。とくに見ておくポイントは3つ。
- 収益化の条件(登録者数、再生時間、配信時間など)
- 禁止されているコンテンツの種類(暴力表現、性的表現など)
- アカウント停止(BAN)の対象になる行為
規約に引っかかると、最悪アカウントごと消える。積み上げたものが一瞬でなくなるので、ここだけは手を抜かないでほしい。
アバターモデルと配信ソフトの準備手順
配信プラットフォームを決めたら、次はアバターモデルと配信環境の準備です。アバターの入手方法はおもに3つあります。
1つ目は、自分で作る方法。VRoid Studioなどの無料ツールで3Dモデルを作れる。2つ目は、BOOTHなどのマーケットで既製品を買う方法。3つ目は、イラストレーターやモデラーに依頼するオーダーメイドです。
どの方法でも、確認しておくことがある。そのアバターモデルを商用利用(お金を稼ぐ目的で使うこと)していいかどうか。とくに購入品やフリー素材は、利用条件に「商用利用不可」と書いてあるケースがあります。配信で収益を得るなら、ここは必ずチェックしてほしい。
配信ソフトはOBS Studioが定番。無料で使えて、YouTubeやTwitchなどほとんどのプラットフォームに対応しています。最低限やっておく設定は以下のとおり。
- 映像の解像度とフレームレート(1080p・30fpsが目安)
- マイクの音量調整(配信中に音割れしないか事前にテスト)
- アバターのトラッキングソフトとOBSの連携設定
もう1つ、著作権ガイドラインも見ておく。ゲーム実況をやるなら、そのゲームの配信ガイドラインを確認する。BGMも同じで、フリー素材でも「クレジット表記が必要」という条件がついていることがある。使う前に、素材の配布ページで利用条件を読んでください。
固定ファンを増やすルーティンの作り方
- 配信する曜日と時間を固定する
- シリーズ配信(同じ企画を複数回にわたって続ける配信)を取り入れる
- 冒頭と締めのあいさつを毎回そろえる
固定ファンがつきにくい最大の原因は、リスナーが「いつ配信しているか分からない」状態になっていること。毎週水曜の21時、のように決まっていれば、リスナー側も予定に入れやすい。ルーティンとは、この「いつ行けば会える」を作ることです。
シリーズ配信も効果が大きい。たとえば、あるゲームを1話ずつ進める配信や、毎週テーマを決めた雑談回。「続きが気になる」という状態を作れると、次の配信にも来てもらいやすくなります。
あいさつの統一は地味だけど大事です。冒頭の決まり文句があると、リスナーはその人の配信だとすぐ分かる。逆に、配信の頻度や時間がバラバラだと、リスナーの生活リズムに入り込めない。週1回でもいいので、同じ曜日・同じ時間を守るほうが、週3回バラバラにやるより定着しやすい。
SNS運用を配信の集客につなげるコツ
SNSで告知しているのに、配信の視聴者が増えない。このパターンは多い。
原因はだいたいはっきりしていて、SNSを「告知ツール」としてしか使っていないこと。「今日21時から配信します!」だけをポストしても、フォロワーとの関係が薄ければスルーされる。
SNS運用で意識したいのは、配信していない時間にもリスナーとの接点を持つこと。たとえば、配信の感想に返信する。次回の企画についてアンケートを取る。配信中のおもしろかった場面を切り抜いて投稿する。こういう日常的なやりとりがあると、「この人の配信を見てみよう」という動機が生まれます。
告知のやり方にも工夫がいる。「21時から配信します」だけでなく、「今日は〇〇の続きをやります。前回のあのシーンの先が気になる人はぜひ」のように、内容を具体的に書く。シリーズ配信をやっていると、この告知がしやすくなります。
むしろSNSは告知より、「配信を見ていない人にも自分を知ってもらう場所」として使うほうがいい。配信の切り抜きやイラスト、ちょっとした日常のつぶやき。そういう投稿が拡散されて、新しいリスナーが来るケースは実際に多い。
まとめ
やることを整理すると、こうなります。
- 配信プラットフォームの利用規約と著作権ガイドラインは、活動を始める前に読む
- アバターモデルの利用権と商用利用の可否は、トラブルになる前に確認しておく
- 固定ファンを作るなら、配信の曜日・時間を決めてルーティン化する
- シリーズ配信やSNS運用で「次も来たい」と思える流れを作る
配信プラットフォームのルールを押さえて、ルーティンとシリーズ配信で固定ファンを少しずつ増やしていくのが、VTuber活動の基本になります。
