Windows 11のエクスプローラーでファイルを複数選択した際、詳細ウィンドウに「1つのファイルを選択して詳細情報を取得し、クラウドコンテンツを共有します。」というメッセージが表示されることがあります。突然見慣れない案内が出ると、PCがウイルスに感染したのではないか、あるいは自分のファイルが勝手に外部へ公開されてしまったのではないかと不安になるのは当然のことです。
ただ、結論からお伝えすると、これはPCの異常や不正アクセスによるものではありません。Windows 11のエクスプローラーにおけるUI(ユーザーインターフェース)の仕様変更によって表示されるようになった案内です。まずはこのメッセージがなぜ表示されるのか、そして本当に共有されてしまっているのかという点から整理していきましょう。
なぜ突然このメッセージが出るようになったのか
個人的には、このメッセージはWindows 11の仕様変更によるものから先に見たほうが整理しやすいです。以前のWindowsでは、複数のファイルをまとめて選択すると、合計のファイルサイズや更新日時といった詳細情報が自動的に表示されていました。しかし、現在のWindows 11では、複数選択時に詳細ウィンドウが情報を表示せず、代わりにこのメッセージを表示するよう仕様が変更されています。
この表示は、OneDrive上のファイルに限った話ではありません。PC内のローカルフォルダにあるファイルを選択した場合でも、同様に表示されます。つまり、ファイルがクラウド上にあるかどうかに関わらず、エクスプローラーの表示機能として一律に適用されている状態です。システム上の不具合や設定ミスではないと見るのが自然です。
なぜこのような仕様になったのかといえば、MicrosoftがクラウドストレージであるOneDriveとの連携を強化し、ユーザーに対して「クラウドへの共有」という操作をより意識させようとしているためです。とはいえ、単に「複数選択時の詳細表示機能」がこのメッセージに置き換わっただけであり、PCのセキュリティが低下したわけではありません。
勝手に共有されているのではないかと不安な方へ
「クラウドコンテンツを共有」という言葉から、自分のファイルが勝手に外部へ公開されてしまったのではないかと心配になる方が多いようです。しかし、このメッセージが表示されたからといって、ファイルが自動的に外部へ共有されることはありません。これはあくまで詳細ウィンドウの表示に関する案内であり、共有操作を促すためのプレースホルダーのようなものです。
もし、意図しない共有が行われていないか不安な場合は、以下の手順でOneDriveの共有設定を確認してみてください。これを確認すれば、意図しないファイルが外部に公開されていないことがはっきりと分かります。
- タスクバー右下のOneDriveアイコン(雲のマーク)をクリックする
- 右上の歯車アイコンから「設定」を選択する
- 左側のメニューから「同期とバックアップ」または「共有」タブを確認する
- 「共有」セクション内に現在共有されているファイルの一覧が表示されるため、不要なものがあれば共有を停止する
これらを確認すれば、自分の意図しないファイルが外部に公開されていないことがはっきりと分かります。安心してください。そもそも、このメッセージが表示されること自体は共有設定の有無とは無関係です。
メッセージを消すための具体的な対処法
メッセージが表示されるのが煩わしい、あるいは以前のように詳細情報を確認したいという場合は、エクスプローラーの設定を変更することで対応可能です。詳細ウィンドウ自体が不要であれば、以下の手順で非表示に設定できます。再起動より先に見るべき場所がある、というわけです。
- エクスプローラーを開く
- 上部メニューの「表示」をクリックする
- 「表示」メニュー内の「詳細ウィンドウ」のチェックを外す
この操作を行うだけで、メッセージは表示されなくなります。一方で、詳細情報を確認したい場合は、複数選択をやめて「1つのファイルのみを選択」するようにしてください。1つだけを選択すれば、従来通りファイルサイズや更新日時などの詳細情報が表示されます。エクスプローラーの表示設定を見直して、詳細ウィンドウを適切に管理しましょう。
