結論を先にお伝えします。no-reply@cilqz.com から届いた「未払い税金」のメールは詐欺です。e-Taxを装ったフィッシング詐欺(うその誘導メール)になります。PayPayで払ってしまったなら、まず動くべきは決済事業者と警察への連絡です。
この記事は「e-Taxの未払いメールが来てPayPayで払ってしまった」「あとから詐欺っぽいと気づいた」という人向けに書いています。送信元のドメイン(@より後ろの部分)を見れば、いま何をすればいいかが分かります。
そもそも国税庁はメールで督促や差押え予告を送りません。ここがいちばんの判断ポイントです。
no-reply@cilqz.com からのe-Tax風メールはフィッシング詐欺です
cilqz.com は、国税庁の正規ドメインである nta.go.jp ではありません。本物のe-Taxからのメールは、送信元が必ず @e-tax.nta.go.jp になります。ここが違う時点で、内容を読むまでもなく偽物だと判断できます。
そもそも国税庁は、メールやSMSで「未払い税金があります」「差押えします」といった督促や予告を送ることはありません。これは公式に何度も注意喚起が出ている話です。「未払い」や「差押え」の言葉で人を焦らせる。そしてPayPayやクレジットカードの決済情報を入力させる。これが典型的なフィッシング詐欺の流れです。
つまり今回のメールは、表示名だけ国税庁を名乗って、ドメインを別物にした偽メールです。リンク先で入力した情報は、もう相手側に渡っていると考えて動いたほうがいい。
PayPayで払ってしまったあとに最優先で動く対処手順
やることはシンプルです。順番に動かしていきます。所要時間は全部で30分〜1時間ほどみておくと安心です。
- PayPayのサポート窓口に「不正利用の可能性がある」と連絡する
- クレジットカード情報を入力していたなら、カード会社へ電話して利用停止の手続きをする
- 最寄りの警察署のサイバー犯罪相談窓口と、消費生活センターへ相談する
- 偽サイトで入力したIDやパスワードは、同じものを使い回している他のサイトの分もまとめて変更する
決済情報を入れてしまった以上、まず止めるのが決済側です。PayPayは公式アプリ内のヘルプから問い合わせに進めます。カード会社はカード裏面に書かれた電話番号からつながる。「払ってしまった金額が戻るか」は別の話なので、まず止血だけ先にやるイメージです。
警察への相談は「#9110」(警察相談ダイヤル)から案内してもらえます。消費生活センターは「188(いやや)」で最寄り窓口につながります。記録として、届いたメールの本文と送信元アドレス、振り込んだ金額や日時はメモか画面の保存で残しておきます。
本物のe-Taxメールかを見分けるチェック項目
同じ手口は次の確定申告シーズンにも繰り返し出てきます。ここで見るポイントを固定しておくと、二度目以降はメールを開いた瞬間に判別できる。判断材料はそんなに多くありません。
まず見るのは送信元のメールアドレスです。表示名ではなく、@より後ろのドメインだけを見ます。e-Taxの正規メールは本文にURLを書きません。納付状況の案内も、「e-Taxのメッセージボックスを確認してください」と書かれるだけです。
- 送信元のドメインが @e-tax.nta.go.jp になっているか
- 本文にURLが直接貼られていないか(正規メールにはURLは載らない)
- 「未払い」「差押え」「至急」のような焦らせる文言が入っていないか
- 納付状況は、メール内リンクではなく e-Taxの「メッセージボックス」から確認できているか
最近はスマホアプリ納付を装った偽サイトに誘導するパターンも出ています。決済画面に飛んだら、URL欄が e-tax.nta.go.jp で始まっているかを必ず見るクセをつけてください。
同じ詐欺で引っかかる流れと、見抜けるポイント
今回の件は、よくあるパターンの教科書どおりの流れです。最初に「未払い税金があります」というメールが届きます。本文には「◯月◯日までに支払わないと差押えします」という文言。読んだ人は「税金の話だし、無視はできない」と判断を急ぎます。ここで思考が止まる。
次にリンクをタップすると、e-Taxっぽい見た目の決済ページが開きます。PayPayやクレジットカードの選択肢が並んでいて、金額もそれっぽい数字が入っている。送信元の表示名は「国税庁」「e-Tax」なので、ぱっと見では本物との区別がつきにくい作りです。
違和感が出るのはドメイン部分です。よく見ると nta.go.jp ではなく、別ドメイン(今回でいう cilqz.com)になっています。国税庁の「e-Taxを装った不審なメール等にご注意ください」という注意喚起ページでも、この手口は名指しで紹介されている。
個人的には、決済情報を入れたと気づいた瞬間に、まずPayPay側に連絡を入れたほうがいいと思っています。返金できるかどうかは別として、不正利用のフラグを立ててもらうだけでも次の被害が止まる。
まとめ:いまやることと、次から引っかからないために
- 結論:cilqz.com から届いたe-Tax風メールはフィッシング詐欺です。PayPayでの支払いは不正利用扱いとして、すぐ動く案件になる
- 次にやること:PayPayサポート → カード会社 → 警察のサイバー犯罪相談窓口 → 消費生活センター、の順で連絡する
- 覚えておくこと:国税庁はメールやSMSで督促や差押え予告をしません。納付状況はe-Taxのメッセージボックスからしか確認できない
送信元が nta.go.jp かどうかを毎回見る。そして納付状況は必ずe-Taxのメッセージボックス側から開く。この習慣に切り替えれば、同じフィッシング詐欺で二度引っかからずに済みます。

