先に答えを書きます。ESETの個人向け製品は、64ビット版Windows 10には当面の間対応を続け、終了日はまだ決まっていません。一方、32ビット版Windows 10はV18.2が最後の対応バージョンで、V18.xのサポートは2026年10月31日に終わります。どちらの場合も、対応するのはWindows 10 22H2に最新の更新を入れた環境だけです(2026年10月時点、キヤノンITソリューションズとESET社の公式情報)。
この記事では、公式情報の中身と、自分のPCがどちらに当たるかの確かめ方、32ビット版を使っている場合の選択肢をまとめます。
ESETのWindows 10対応期限(公式情報)
国内でESET個人向け製品を販売するキヤノンITソリューションズのFAQ「Microsoft Windows 10 のサポート終了に伴うESET製品の対応について」と、個人向け製品のプログラムのサポート状況をまとめると、次のようになります。
| Windows 10の種類 | 対応するESETのバージョン | 対応期限 |
|---|---|---|
| 64ビット版 | V18.0以降(現行のV19を含む) | 未定(当面の間対応) |
| 32ビット版 | V18.0〜V18.2のみ | 2026年10月31日(V18.xのサポート終了日) |
対象製品はESET Security Ultimate、ESET Smart Security Premium、ESET Internet Security、ESET NOD32アンチウイルス、ESET Small Business Securityです。いずれもWindows 10 22H2の最新アップデートを適用した環境に限られます。
64ビット版の扱いは、ESET社の英語ページ「Windows 10 End of Life (EOL) Information」でも「当面の間(until further notice)サポートする」とされ、変更する場合は事前に知らせると書かれています。32ビット版については、Windows向けの最後の対応バージョンが18.2で、それ以降のバージョンは64ビットOSが必要です。
なお、V17.xのサポートは2025年10月31日に終了しています。古いバージョンのまま使っている場合は、Windows 10の種類に関係なく、最新の検出エンジンを受け取れない状態です。
WindowsのESUとESETの対応は別に決まっている
Windows 10自体のサポートは2025年10月14日に終わっています。そのあとも更新を受け取るには、Microsoftの拡張セキュリティ更新(ESU)に登録する必要があります。Microsoftの個人向けESUのページでは、登録した端末には2027年10月12日まで更新が提供されると案内されています(2026年10月時点)。
ただし、ESETの対応期限はESUとは関係なく、ESETが別に決めています。キヤノンITソリューションズのFAQにはESUについての記載がなく、「ESUに入っているから32ビット版でもESETが使える」ということにはなりません。32ビット版はESUの有無にかかわらず、2026年10月31日でESET側の対応が終わります。
自分のPCが32ビット版か64ビット版かを確かめる
- スタートボタンから「設定」を開く
- 「システム」→「バージョン情報」と進む
- 「システムの種類」の欄で「64ビット オペレーティング システム」か「32ビット オペレーティング システム」かを見る
- 同じ画面の「Windowsの仕様」で、バージョンが22H2になっているかも確認する
ESET製品のバージョンは、製品のメイン画面で確認できます。64ビット版でもV18より古いバージョンなら、最新版に更新してください。キヤノンITソリューションズのFAQによると、32ビット版Windows 10でESET製品を使っていると、OSのアップグレードを促す通知が表示されます。
32ビット版Windows 10を使っている場合の選択肢
キヤノンITソリューションズは、早めにWindows 11へ移行して最新のESET製品を使うよう勧めています。32ビット版のWindows 10からは一般に上書きのアップグレードで64ビット版へ移れないため、PCの買い替えか、64ビット版Windowsの新規インストールを検討することになります。ESETのライセンスは新しいPCへ引き継げます。手順はキヤノンITソリューションズのFAQ(No. 23681、No. 3147)で案内されています。
買い替えまでの間、どうしてもWindows 10を使い続ける場合について、同社のFAQ(No. 303)は次の運用を挙げています。
- Windowsの更新プログラムをすべて適用する
- PCに残す大事な情報を減らし、不要なものは別のPCへ移すか削除する
- ESET製品の検出エンジンを常に最新にしておく
- PCの用途を必要最低限に絞る
同じFAQでは、ESET製品は脆弱性(OSの弱点)を狙うウイルスを検出できても、OSの脆弱性そのものは直せないため、サポート中のOSと同じ安全性にはならないと説明されています。根本的な対策はPCの入れ替えです。
まとめ
- 64ビット版Windows 10:ESETはV18.0以降で当面の間対応。終了日は未定(2026年10月時点)
- 32ビット版Windows 10:対応はV18.2まで。V18.xのサポートは2026年10月31日に終了
- 条件:Windows 10 22H2に最新の更新を入れていること
- 覚えておくこと:MicrosoftのESUとESETの対応期限は別。ESUに入っていても32ビット版の期限は変わらない
- 次にやること:「設定」→「システム」→「バージョン情報」でシステムの種類を確認し、32ビット版なら買い替えや64ビット版への移行を早めに決める

