Stability Matrixで「Stable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111)」をインストールしようとしたら、途中で止まった。ログにはエラーが並んでいるのに、どこから手をつければいいか分からない。
この症状、原因はいくつかに絞れます。ただ、エラーの種類によって対処がまるで違う。まずはインストールログを確認して、どのパターンに当てはまるか見ていきます。
この記事では、Stability MatrixでAUTOMATIC1111のインストールに失敗したときの原因の切り分け方と、具体的な解決手順をまとめました。
Stability Matrixでインストールが止まるときに出やすいエラー
よくあるのが「Venv creation failed」というエラーです。Venv(ブイエンブ)はPythonの仮想環境のこと。これが作れないと、インストールはそこで止まります。
次に多いのが「Couldn’t clone」などのGit関連エラー。GitはファイルをGitHubからダウンロードする仕組みで、ここが通らないとそもそもファイルが手元に来ない。
もうひとつ、pip install(パッケージの追加)で止まるパターンもあります。依存するファイルが足りない、またはダウンロードに失敗しているケースです。
大事なのは、エラーの種類によって対処が変わること。ログを見ずに何度もインストールを繰り返しても解決しません。むしろ、不完全なファイルが残って状況が悪くなることもある。
まず確認する3つのポイント
インストールをやり直す前に、チェックしたほうがいいことが3つあります。
- Stability Matrixのインストール先パスに日本語や特殊文字(スペース含む)が入っていないか
- ディスクの空き容量が10GB以上あるか
- セキュリティソフトがファイルのダウンロードをブロックしていないか
特にパスの問題はハマりやすいです。たとえば「C:\ユーザー\太郎\StabilityMatrix」のように日本語フォルダが含まれていると、GitやPythonが正しく動かないことがある。英語だけのパス(例:C:\StabilityMatrix)に変えるだけで解決する場合もあります。
セキュリティソフトについては、一時的にリアルタイム保護をオフにしてからインストールを試すと切り分けができます。
Data/Packages/フォルダを削除してクリーンインストールする手順
ログを確認してもピンとこないとき、最初に試したいのがクリーンインストールです。やることはシンプルで、3ステップだけ。
まず、Stability Matrixを完全に終了します。タスクバーに残っていないか確認してください。バックグラウンドで動いたままだと、フォルダの削除ができません。
次に、Stability Matrixのフォルダを開いて「Data」→「Packages」の中にある、インストールに失敗したAUTOMATIC1111のフォルダを削除します。フォルダ名はそのまま「stable-diffusion-webui」になっていることが多いです。
削除したら、Stability Matrixを再起動してください。Packagesタブからもう一度AUTOMATIC1111を選んでインストールを実行します。
ちなみに、Models(モデルデータ)のフォルダはPackagesとは別の場所で管理されています。パッケージのフォルダを消しても、ダウンロード済みのモデルは消えません。ただし、念のためバックアップしておくと安心です。
SettingsでGitやVenvの設定を見直す
クリーンインストールでも失敗するなら、Settings(設定画面)を確認したほうがいいです。
Stability Matrixの左メニューから「Settings」を開きます。その中にある「Package Environment」のセクションを見てください。ここにGitやPythonの設定がまとまっています。
Windows環境で見落としがちなのが「Long Paths」の設定です。Windowsはファイルパスの長さに制限があり、これが原因でGitのクローンやVenvの作成に失敗することがある。Settings内でLong Pathsを有効にするオプションがあれば、オンにしてください。
もうひとつ、インストールログの見方も覚えておくと便利です。Stability Matrixのコンソールログには、どの工程で止まったかが書いてある。エラー行は赤字やERRORの文字で目立つようになっているので、そこだけ読めば原因の見当がつきます。個人的には、ここを先に見るだけで解決が早くなった経験が何度もあります。
それでも解決しないときに試すこと
ここまでやっても通らない場合、もう少し踏み込んだ対処が必要です。
Windowsを使っているなら、Stability Matrixを「管理者として実行」してみてください。右クリックメニューから選べます。権限が足りなくてファイルの書き込みに失敗しているケースは、これだけで解決することがあります。
VPNやプロキシを使っている場合は、一時的にオフにしてからインストールを試してください。GitHubへの接続が不安定だと、ダウンロードの途中でタイムアウトが起きます。
それでもダメなら、同じエラーが報告されていないか調べるのが確実です。
- GitHubの「LykosAI/StabilityMatrix」リポジトリを開く
- 「Issues」タブをクリックする
- 検索ボックスにエラーメッセージの一部を貼り付けて検索する
英語のやり取りが多いですが、エラーメッセージで検索すれば同じ症状の報告が見つかりやすいです。解決策がコメントに書かれていることもあります。
まとめ
- エラーの種類はインストールログを見れば切り分けられる
- 最初にやることは、Data/Packages/内のフォルダを削除して再インストール
- パスに日本語が入っていないか、Long Pathsが有効かを確認する
Stability MatrixでAUTOMATIC1111のインストールが通らないときは、Packagesフォルダの削除とSettingsの見直しから始めるのが一番早いです。

