写真をスキャンするアプリと聞くと、シャッターを1回押せば終わりだと思いがちです。ところがフォトスキャン by Google フォトは、1枚につき5回の撮影が前提になっています。
実家の押し入れから出てきた古いアルバム。紙焼き写真をスマホに取り込みたいのに、天井の照明が白く反射して写り込む。撮ったはずの写真がどこに入ったのか分からない。つまずくのはだいたいこの2か所です。
ここでは「スキャン開始」を押してから「画像を保存」までの流れを、押す順番どおりにまとめます。反射・歪み・スキャン履歴が消えた、という場面で見る場所も後半に書きました。
フォトスキャン by Google フォトは「4つの白い円」を回すアプリ
このアプリの正体は、1枚の写真を4方向から撮り直して合成するツールです。撮影は合計5回になる。まず真上から1枚撮り、そのあと画面に出る4つの白い円へ、中心の丸を順番に合わせていきます。
なぜわざわざ角度を変えるのか。理由は光反射補正(照明の写り込みを消す機能)にあります。真上から1枚だけ撮ると、光沢のある印画紙は照明を白く反射する。一方で、位置をずらした4枚があると、どこが反射でどこが写真の中身かをアプリ側が判別できます。反射した部分だけを別の1枚から埋め直す、という仕組みです。
そもそも紙焼き写真は、スマホで真上から撮るのが難しい。手元が少し傾くだけで、四角い写真が台形にゆがみます。そこで働くのが遠近補正です。多少ななめから撮っても、四隅の位置を計算して長方形に整えてくれる。だから机に置いたまま、手持ちでも形が崩れにくくなっています。
用途は紙の写真のデジタル化に絞られています。1枚あたりにかかるのは、慣れれば10秒前後でした。アルバム1冊分でも、そこまで身構える作業ではありません。
スキャン開始から自動合成までの手順を順番どおりに
アプリを開くと、下のほうに大きな丸いボタンが出ます。最初に押すのは「スキャン開始」です。カメラが立ち上がったら、写真を机やテーブルに平らに置きます。個人的には、まずは明るい場所で、写真の真上にスマホをかざすところから始めるのが一番失敗しにくかった。
画面上部にあるフラッシュと光反射補正のマークは、ONのままにしておきます。ここをオフにすると、せっかくの補正が効きません。仕上がりの差が一番出るところです。
- アプリを起動して「スキャン開始」をタップする
- 写真の真上にスマホをかざし、シャッターボタンを押す
- 画面に4つの白い円が出るので、中心の丸を1つずつ重ねる
- 4か所すべて合わせると、自動合成が始まる
- 右下に小さなサムネイル(縮小画像)が出たら完了
白い円に丸を合わせるとき、スマホを持ち上げすぎる必要はない。写真の上を、ゆっくり滑らせるように動かします。1点ごとに「カシャ」と音が鳴るので、鳴ってから次へ進めば取りこぼしが減ります。
スキャンした写真の保存先と「角を調整」の使い方
- 撮っただけでは端末に残らない
- 保存の操作をしないままアプリを閉じると、その写真は消える
- 右下のギャラリーボタンから、スキャン済みの写真を開く
- 「角を調整」で取り込む範囲を細かく直せる
- 共有ボタンから「画像を保存」を選ぶと、端末のフォトライブラリに入る
ここが一番の落とし穴です。スキャンが終わった直後の画面は、まだ「撮った状態」でしかありません。右下のギャラリーをタップして写真を開き、共有ボタンから「画像を保存」まで進んで、はじめて端末に残ります。
「角を調整」は、写真の四隅に白い点が出る画面です。アルバムの台紙ごと写り込んでしまったときや、余白が広く入りすぎたときに、この点をドラッグして範囲を詰めます。斜めに置いたまま撮っても、ここで四隅を合わせれば真っすぐな長方形になる。
保存した画像は、Google フォトが入っていればそのままバックアップの対象になります。別途アップロードする作業はいりません。むしろ、あとから探すことを考えると、Google フォト側に入れておいたほうが日付やアルバムでの整理がしやすかった。
反射・歪み・スキャン履歴が消えたときに見る場所
照明が白く写り込むとき
4回の撮影をきちんと終えても反射が残る場合は、置き場所を変えます。真上に蛍光灯やライトがある位置だと、どの角度から撮っても同じ場所に光が乗る。窓際など、光が斜めから入る明るい場所に置き直すと消えやすいです。光反射補正がオフになっていないかも、あわせて見ておきます。
写真がゆがんで取り込まれるとき
途中で画面を離れると、4点の撮影が終わらないまま合成に進むことがある。この状態だと遠近補正が十分に効かず、台形のまま残ります。白い円が4つとも消えるまで丸を合わせるのが先です。それでも形が気になるときは、ギャラリーから開いて「角を調整」で直せます。
スキャン履歴が見当たらないとき
まず確認するのは、その写真で「画像を保存」まで押したかどうかです。保存していない写真は履歴にも残りません。それでも過去の分がまとめて消えている場合は、アプリに与えている写真へのアクセス権限を見ます。許可の設定が変わっていると、保存済みの画像を読み込めなくなる。
ストアで検索してもアプリ自体が出てこない、というケースもあります。これはOSのバージョンが対応の範囲から外れている可能性があります。端末側のOSを更新できるなら、更新後にもう一度探すのが早いです。
ここまでで直らない部分は、端末ごとの環境の話になります。細かい動作や仕様はGoogle フォト ヘルプの案内を見るのが確実でした。
まとめ
アルバム整理は、道具より手順を1回覚えたほうが早く終わります。
- 結論:フォトスキャン by Google フォトは、シャッター1回ではなく4つの白い円をなぞる5回撮影で1枚が完成します
- 結論:光反射補正と遠近補正はONのまま使うのが前提の作りになっている
- 次にやること:「スキャン開始」→真上から撮影→4点を合わせる→ギャラリーで「角を調整」→共有から「画像を保存」の順に進める
- 覚えておくこと:保存の操作をしないとスキャン履歴に残らず、端末のフォトライブラリにも入りません
- 覚えておくこと:Google フォトを入れておけば、保存した時点でバックアップの対象になる
紙焼き写真のデジタル化でつまずくのは、たいてい光反射補正の使い方と、ギャラリーからの「画像を保存」の押し忘れです。

