結論から書くと、この2通は返信も確認も不要な迷惑メールです。開かずに削除して問題ありません。
まず【迷惑メール対策に協力お願いします】という件名が届く。少し時間をおいて、同じアドレスから【個人情報が洩れている可能性があります。】が続けて届く。文面はやけに丁寧で、「どちらのサイトなのか教えてもらえませんか」と聞いてきます。
この記事では、まずこの2通について言い切れることと、言い切れないことを分けます。そのうえで、返信せずに済ませる手順をまとめます。最後に、メールサービス側で見ておく設定も紹介します。
「カップル成立」と「迷惑メール対策に協力お願いします」が同じ相手から届く理由
この2通は、はじめからセットで作られています。
1通目は「身に覚えのないサイトから、『カップル成立!』とあなたのアドレスが送られてきた」と伝える役です。ここで受け取る側は、自分のアドレスが勝手に使われた気分になる。そのうえで2通目が「登録してるサイトなどからアドレス漏洩していませんか?」と不安を上乗せしてきます。
ポイントは、どちらの文面にも同じ質問が入っていることです。どのサイトを使っているか教えてほしい、という一文。これに答えさせること自体が本題になっています。
文面が丁寧でも、見るところは2か所だけです。送信元アドレスの「@」より後ろ(ドメイン)が正規のサービスと一致するか。そして本文中のURLが、そのサービスの公式アドレスと同じかどうか。ここが判断材料になります。
個人情報漏洩は起きたのか、断定できることとできないこと
「悪徳行為として対処しようと思う」という書き方をされると、相手が被害を受けた側や公的な立場の人に見えてきます。ただ、その文言は誰でも書けるものです。名乗りや文体は、相手の正体を確かめる材料にはなりません。
今わかっていることと、わからないことを分けると次のようになる。
- 言えること:メールが届いただけでは、個人情報漏洩が起きたかどうかは確かめられない
- 言えること:よく似た文面が広く出回っていて、同じ2通を受け取ったという相談が続いている
- 言えないこと:送信者が誰で、何が目的なのかは公表されていない(2026-08-08時点)
- 言えないこと:メールアドレスをどこから手に入れたのかも、公表されていない(2026-08-08時点)
つまり「アドレスが漏れたから届いた」とも、「漏れていないから安心」とも言い切れないわけです。分かったのはここまで。
返信・URLタップ・問い合わせ、詐欺メールが狙う3つの行動
- 返信して「利用しているサイト名」を答えない
- 本文中のURLをタップしない。添付ファイルも開かない
- 真偽を確かめるために、メール内に書かれた連絡先へ問い合わせない
この3つを避けるだけで、詐欺メール側にできることはほぼなくなります。とくに返信は効果が大きい。返信が届いた時点で「このアドレスは今も使われている」と相手に伝わり、送信が増える方向に働くからです。
そして一番狙われているのが、送信元を「親切に教えてくれた第三者」だと受け取ってしまう瞬間です。協力を求める形にして、こちらから情報を差し出させる。なりすましメールの組み立て方としては、かなり分かりやすい部類になります。個人的には、この手のメールは開かずに削除で十分だと思っています。
なりすましメールを止めるためにメールサービス側で確認する設定
削除しても3通目、4通目と続くことがあります。その場合は、受信側の設定を触ったほうが早い。
まず使うのが迷惑メール報告です。スマホのメールアプリにも、パソコンのWebメールにも、この機能はあります。対象のメールを開いて「迷惑メールとして報告」を選ぶだけ。報告すると、以後は迷惑メールフォルダに振り分けられるようになります。
それでも届く場合は、送信元アドレスの指定拒否を設定します。アドレスを少しずつ変えて送ってくるときは、同じドメインからの受信をまとめて拒否する設定が使えます。
もうひとつ見ておきたいのがURLリンク付きメールの拒否設定です。携帯キャリアのメールには、本文にURLが入ったメールをまとめて弾く設定があります。これが有効かどうかを、迷惑メールフィルタの強度設定といっしょに見ておくといいです。
ただし、設定の反映には少し時間がかかることがあります。フィルタも万能ではなく、件名や文面を変えられるとすり抜ける。設定は「減らすための道具」くらいに考えておくと、ちょうどいいと思います。
フィッシング詐欺が不安なときの相談先と、アドレス側でできること
相談先ははっきりしています。国民生活センターと、日本データ通信協会の迷惑メール相談センターです。すでに返信してしまった、リンク先で名前やアドレスを入力した、お金を払ってしまった。こうした場合は、自分で判断せずに連絡したほうがいいです。
アドレス側でできることもあります。同じアドレスを何年も使い続けていると、それだけ広く出回っている状態になる。買い物やサービス登録は別のフリーメールにすると、メインのアドレスに届く量を抑えられます。
あわせて効くのが、パスワードの使い回しをやめることです。フィッシング詐欺でひとつのパスワードが抜かれると、同じ組み合わせで他のサービスまで試されます。サービスごとに違うパスワードにしておけば、被害はそこで止まる。メールを削除するより地味ですが、守りとしてはこちらのほうが強いです。
まとめ
今回のポイントを3つに絞ります。
- 結論:【迷惑メール対策に協力お願いします】【個人情報が洩れている可能性があります。】の2通は返信不要の迷惑メール。サイト名は答えない
- 次にやること:開かずに削除し、迷惑メール報告と送信元アドレスの指定拒否を設定する
- 次にやること:URLリンク付きメールの拒否設定が有効かどうかを見ておく
- 覚えておくこと:メールが届いただけでは、個人情報漏洩が起きたかどうかは確かめられない
- 覚えておくこと:送信者の正体もアドレスの入手元も、公表されていない(2026-08-08時点)
「カップル成立」や「悪徳行為として対処します」という言い回しが出てきた時点で、返信せず削除して指定拒否に回すのが、このなりすましメールへのいちばん短い答えです。

