配信を始めて20分ほどたったころ、コメント欄に「止まってる?」「ぐるぐるしてる」が続けて流れてきました。手元のプレビューは動いているのに、視聴者の画面ではローディングアイコンが回り続けている状態です。
「YouTubeのライブ配信が急に落ちる・切れる・見れない」と検索した人に向けて書いています。視聴している側でも配信している側でも、最初に見る場所は同じです。
この記事では、どこを見れば原因の範囲をしぼれるのか、復旧を待つ間に何をしておくといいのかをまとめました。配信者向けに、エンコーダ(映像を配信用に変えて送るソフト。OBSなど)の設定で見るポイントも入れています。
まずはYouTube Studioのライブ管理画面で、エラーと状態インジケータを見る
再読み込みや再インストールより先に、YouTube Studioのライブ管理画面を開きましょう。見る場所は1つです。
ライブ管理画面には、状態インジケータ(配信の調子を色で知らせる表示)があります。色が赤や黄色なら、配信データがYouTubeにうまく届いていない目安です。一方で、手元のプレビューが動いていても、YouTube側に映像が届いているとはかぎりません。冒頭の場面のように、配信者と視聴者で見え方がずれるのはこのためです。
エラーメッセージが出ていたら、その文をそのまま控えておきましょう。「The service is currently unavailable」のような英語の表示も、訳さずに残しておくのがコツです。個人的には、エラー文をメモしておくと、あとで公式ヘルプのライブ配信のエラー メッセージと照らし合わせやすいと感じています。スクリーンショットで残しても問題ありません。
落ちているのは自分だけ?ライブ管理画面と別回線で範囲を切り分ける
たとえば、自宅のWi-Fiで見ていると「エラーが発生しました」と出て、再生できなかったとします。ところが、スマホをモバイル回線に切り替えたら、同じ配信がふつうに見られました。この場合、配信そのものは動いていて、問題は自宅の回線側にあると分かるわけです。
範囲の見分け方は、止まっている人の数で考えると整理できます。特定の視聴者だけで止まるなら、主な原因として多いのは、その人の回線や端末の負荷です。一方で、複数の視聴者から同時に「止まっている」とコメントが来るなら、配信者側を疑いましょう。
配信者なら、ここでもう一度YouTube Studioのライブ管理画面を見てください。状態インジケータが赤や黄色でなく、エラーメッセージも出ていないのに一部の人だけ止まっているなら、視聴者側の環境が原因の目安です。反対に、状態インジケータが赤や黄色で、コメントでも止まったという声が重なるなら、配信者側のエンコーダや回線を見ていきましょう。
そもそも、回線速度が速いからといって安心はできません。ルーターに多くの機器がつながっていると、処理が追いつかなくなります。端末で重いアプリが動いているときも同じです。ルーターの再起動や、ほかのアプリを閉じるだけで直る場合もあります。
YouTube側の障害も考えられますが、公式の発表がない限り、そこを原因と決めつけるのは早いです。今回の不具合が広い範囲で起きているものかどうかは、今のところ公表されていません。自分の手元で確かめられることから見ていけば、原因の範囲をしぼれます。
配信者はエンコーダの統計でドロップフレームとCPU負荷を確認
配信している側なら、OBSなどのエンコーダにある統計画面を開きましょう。見るのは、ドロップフレーム(送りきれずに捨てられたコマ)の数と、CPU使用率の2つです。
ドロップフレームが増え続けているときは、回線の上り速度(データを送る速さ)に対して、送る量が多すぎる目安になります。この送る量を決めているのが、ビットレート(1秒あたりに送るデータの量)です。CPU使用率が高止まりしているなら、パソコンの処理が追いついていません。
設定を変えるときは、一度にまとめてではなく、1か所ずつ変えて統計の数字を見てください。まとめて変えると、どれが効いたのか見分けがつきません。見直す項目は次の3つです。
- レート制御が「CBR(固定ビットレート)」になっているか
- キーフレーム間隔(映像の区切りを入れる間隔)が2秒になっているか
- ビットレートが上り速度に合っているか(1080pなら8,000kbps等を目安に見直す)
配信開始ボタンが押せないときはストリームキーと有効化を確認
- 配信開始ボタンがグレーアウトして押せない
- 配信の直前にライブ管理画面が開けない
- エンコーダは動いているのに、予約した枠に映像が来ない
こうした症状が出たら、まずライブ配信機能が有効になっているかを見ましょう。初めてライブ配信をする場合は、機能を有効にしてから使えるまでに24時間の待機があります。有効にしたばかりなら、ボタンが押せないのはこのためです。
とはいえ、すでに何度も配信している人には、この待機は関係ありません。その場合に疑いたいのは、OBSとYouTubeのアカウント連携です。連携が不安定なときは、ストリームキー(配信先を指定するための合言葉のような文字列)を直接入れる方式に切り替えます。これで直れば、原因は連携のほうだったと切り分けられるわけです。
予約枠を使っているなら、その枠のストリームキーがエンコーダに正しく入っているかも確かめましょう。別の枠のキーが入ったままでは、予約した枠に映像は届きません。ほかの症状については、公式のYouTube ライブ配信のトラブルシューティングにもまとまっています。
配信予約枠は消さずに残す。待つ間に視聴者へ伝えておくこと
うまくいかないと、配信予約枠を削除して作り直したい気持ちになりがちです。でも、予約枠を消すと、告知していたURLや通知設定はもう使えません。枠は消さないでください。
設定を試したいなら、予約枠はそのまま残して、別の枠を作って配信テストをするのがおすすめです。テスト用の枠では、ライブ管理画面の状態インジケータが赤や黄色にならないか、映像と音声が届くかを確かめます。問題がなければ、本番の予約枠のストリームキーをエンコーダに入れ直して、配信し直しましょう。
復旧を待つ間にやっておきたいのが、視聴者への連絡です。何も言わずに止まったままだと、視聴者はそれぞれ自分の回線を疑って、再読み込みをくり返します。コメント欄やコミュニティ投稿で「配信が止まっています。直ったらこの枠で再開します」と短く伝えておきましょう。それだけで、待つか一度離れるかを視聴者が自分で選べます。
まとめ:YouTubeライブが止まったときに見る順番
止まったときに迷うのは、何から手をつけるかという順番です。やることは3つに分けられます。
- 結論:配信が止まったら、まずYouTube Studioのライブ管理画面でエラーメッセージと状態インジケータの色を見る
- 次にやること:別回線で視聴できるか試して範囲を決め、配信者側ならエンコーダの統計でドロップフレームを確認する
- 覚えておくこと:ビットレートはCBR、キーフレーム間隔は2秒。配信予約枠は削除せず、別枠でテストする
状態インジケータが黄色や赤なら、エンコーダのビットレートとキーフレーム間隔を1つずつ見直してから、予約枠のストリームキーで配信し直しましょう。

