偽のダウンロードボタンを避ける方法は、実はひとつだけです。押す前にマウスを乗せて、画面の左下に出るリンク先URLを見る。これだけで大半は防げます。
ベクターや窓の杜のようなソフト配布サイトを開くと、大きくて目立つ「ダウンロード」ボタンがいくつも並んでいます。どれが本物なのか分からず、手が止まる。押してみたら、まったく別のソフトのインストーラーが立ち上がった。そんな場面で検索した人に向けて書きました。
この記事でまとめるのは4つです。偽のダウンロードボタンの見分け方、配布サイトで押す場所の順番、そしてインストーラーでバンドルソフトウェア(一緒に入ってくる余計なソフト)を外す手順。最後にWindows側の設定も書きます。
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偽のダウンロードボタンとアドウェアを見分ける3つの確認ポイント
見分け方の軸は、見た目ではなくリンク先です。やることはシンプルで、3つだけ。
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- マウスホバーでURLを見る:ボタンにマウスを乗せると、ブラウザの画面左下にリンク先のURLが出ます。そのドメイン(アドレスの最初の部分)が配布元と同じか確かめる
- 広告マークを探す:広告枠の隅には「i」マークや「PR」「AD」の表示があります。これが付いていれば広告枠です
- 大きさで判断しない:本物のリンクのほうが小さくて地味なことも普通にあります。色や目立ち具合はあてになりません
そもそも広告は、クリックされるようにデザインされています。ダウンロードボタンの形をまねるのは、その典型です。むしろ派手なほうを疑ったほうがいい。
個人的にも、URLのドメイン確認をするようになってから、間違って別のソフトを拾うことがなくなりました。慣れれば1秒で済みます。
ただし、スマホやタブレットではマウスホバーが使えません。その場合はリンクを長押しすると、リンク先のURLが表示されます。押す前に読むのは同じです。
ベクター・窓の杜など配布サイトで押す場所の順番
たとえば窓の杜で、あるソフトを取りにいくとします。トップページの検索欄にソフト名を入れて、検索結果からソフトの紹介ページに入る。ここまでは迷いません。問題はその先です。
紹介ページには、本文の中に「ダウンロードページへ」というリンクがあります。それを押すと、次のページで実ファイルへのリンクが出てくる。つまり2段階です。1回押しただけでファイルが降ってきたときは、広告を踏んでいることが多くなる。
広告枠が置かれやすい場所も、だいたい決まっています。
- ページの上部、タイトルのすぐ上あたり
- 右側のサイドバー
- 記事の切れ目、段落と段落のあいだ
この位置に並ぶ大きな「ダウンロード」の画像は、まず広告枠だと思って見てください。本物は本文の流れの中にあります。
作者の公式サイトが分かるなら、そちらのURLを控えて直接取りにいくほうが早いです。ただし公式サイトでも広告を貼っていることはあります。有名なサイトだから安全、という話ではない。
「PCのパフォーマンスが低下しています」はフェイクアラート
- 「PCのパフォーマンスが低下しています」
- 「システムが古いです。今すぐ更新してください」
- 「ウイルスが3件見つかりました」
こういう警告が出たら、それはページの中に表示された広告です。フェイクアラート(偽の警告)と呼ばれます。Windowsからの通知ではありません。Windowsの本物の通知は、ブラウザの中ではなく画面の右下に出ます。
対処はかんたんで、ボタンを押さずにタブを閉じるだけ。閉じるボタンが効かないときは、ブラウザ自体を終了します。それでダメなら、タスクバーのブラウザのアイコンを右クリックして「ウィンドウを閉じる」を選ぶ。
この手の警告から「修復」や「更新」を押すと、アドウェア(広告を出し続ける迷惑ソフト)が入ります。入ると、ブラウザの起動時のページや検索エンジンが勝手に変わる。戻し先はブラウザの設定画面です。Chromeなら「設定」→「起動時」と「設定」→「検索エンジン」の2か所を見ます。
インストーラーでバンドルソフトウェアを外す手順
無事に本物のファイルを取れても、まだ終わりではありません。インストーラーの画面で「次へ」を連打すると、余計なソフトが一緒に入ることがあります。これがバンドルソフトウェアです。
チェックボックスは1画面ずつ読む。ここだけは飛ばさないでください。かかる時間は1分ほど増えますが、あとで消す手間よりずっと軽い。
- インストール方法を選ぶ画面では「標準」ではなくカスタムインストールを選ぶ。一緒に入るソフトの一覧が出てくる
- 「〇〇ツールバーをインストール」のチェックを外す
- 「検索エンジンを〇〇に変更」「ホームページを〇〇にする」のチェックを外す
- 実行する前に、ダウンロードしたファイルを右クリックして「プロパティ」を開く。「デジタル署名」のタブで発行元の名前を見る
デジタル署名は、そのファイルを作った会社の身分証みたいなものです。タブ自体が無いソフトもあるので、それだけで黒とは言えません。ただ、署名の名前が知らない会社になっているときは止まったほうがいい。
WindowsセキュリティでPUAのブロックを有効にする
Windowsには、こういう迷惑ソフトをあらかじめ止める設定があります。押す順番はこうです。まずスタートボタンから「Windows セキュリティ」を開く。次に「アプリとブラウザーの制御」を選ぶ。そこにある「評価ベースの保護設定」を押します。
その中に「望ましくない可能性のあるアプリ(PUA)のブロック」という項目があります。これをオンにする。さらに「アプリのブロック」と「ダウンロードのブロック」の両方にチェックを入れる。かかる時間は1分ほどです。
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初期状態ではオフになっていることがあります。ソフトを入れる前に、一度ここを見ておく。オンにしておくと、怪しいインストーラーをダウンロードした時点でWindowsが止めてくれます。
あわせて、広告ブロック機能を持つブラウザや拡張機能も選べます。広告そのものが表示されなくなるので、偽ボタンを押す機会自体が減る。ただし配布サイトの収入源を止める形になるので、そこは各自の判断です。
まとめ
押す前に1秒。それだけで結果がかなり変わる話でした。
- 結論:偽のダウンロードボタンは、マウスホバーで出るリンク先URLのドメインを見れば分かる
- 次にやること:Windowsセキュリティの「アプリとブラウザーの制御」からPUAのブロックをオンにする
- 次にやること:インストーラーは「カスタム」を選び、バンドルソフトウェアのチェックを外す
- 覚えておくこと:「PCのパフォーマンスが低下しています」はフェイクアラートで、タブを閉じるだけでいい
- 覚えておくこと:サイト運営者が広告の中身を全部は選べない。配布元が有名でも偽ボタンは出る
リンク先URLのドメイン、広告枠の「PR」表示、カスタムインストール、PUAのブロック。この4つを押さえておけば、偽のダウンロードボタンからアドウェアを入れてしまう事故はほぼ止まります。

