動画の最後、映像がブツッと切れて終わってしまう。BGMの終わりでノイズがプツッと入る。こういう終わり方だと、なんだか動画が急に切れた感じになります。
Final Cut Proでフェードアウトさせたいのに、どこを触ればいいか分からない。そんな場面はよくあります。
この記事では、音声のフェードアウトと映像のフェードアウト、2つのやり方を書いていきます。あわせて、フェードハンドルが出ない時の確認ポイントも紹介します。
オーディオのフェードアウトはフェードハンドルで作る
音声を自然に消したいなら、フェードハンドル(クリップの端にある小さな丸印)を使います。やることはシンプルで、3つだけ。
まずタイムラインで、フェードさせたいオーディオクリップを選びます。次にクリップの右上端にカーソルを合わせると、小さな丸印が表示されます。これがフェードハンドルです。あとはその丸印を左方向にドラッグするだけになる。ドラッグした分だけ、音がゆっくり消えていきます。
長さは自分の好みで決められます。1秒くらいでスッと消すか、3秒かけてゆっくり消すか、実際に聞きながら調整するといいです。
もう1つ、まとめて設定するやり方もあります。「変更」>「オーディオフェードを調整」>「フェードを適用」と進むと、クリップの両端に一括でフェードがつきます。複数のクリップに同じ処理をしたい時は、こっちが速いです。
映像のフェードアウトはクロスディゾルブで黒くする
画面を黒くして終わりたい時は、トランジション(つなぎの効果)を使います。使うのはクロスディゾルブという定番の効果です。
手順はこうなります。トランジションブラウザからクロスディゾルブを選びます。それを映像クリップの末尾にドラッグ&ドロップするだけです。これで映像の終わりが黒くフェードアウトになる。長さを変えたい時は、置いたトランジションの端をドラッグします。伸ばせば時間が長く、縮めれば短くなります。
とはいえ、もっと細かく調整したい人もいます。そういう時はビデオアニメーションエディタ(Control+V)を開く方法があります。ここでは次のことができます。
- 不透明度キーフレームを打って、消え方を細かく決める
- フェードの始まる位置と終わる位置を自分で指定する
- クロスディゾルブとは別に、映像だけの透明度を操作する
ざっくり黒くしたいならクロスディゾルブ、こだわりたいならビデオアニメーションエディタ。この使い分けで覚えておくと迷いません。
フェードハンドルが出ない・トランジションが入らない時の確認ポイント
手順どおりやっても、うまくいかないことがあります。よくあるのは2つのパターンです。
1つ目は、トランジションが入らないケース。これはメディアハンドル(クリップの余白)が足りないのが原因です。そもそもトランジションは、クリップの端に余分な映像がないと適用できない仕組みになっています。カットでピッタリ切ったクリップだと、余白がなくて弾かれる。この場合はクリップを少しトリム(短くカット)して、余白を作ってあげます。すると余白が生まれて、トランジションが入るようになる。
2つ目は、フェードハンドルが表示されないケース。まずはクリップの端にフェードハンドルが表示されているか確認するのが早いです。ハンドルはクリップの端を正しく選べていないと出ません。カーソルを合わせる位置が少しズレているだけでも、丸印は出てこない。クリップの右上の角、ここにピタッと合わせるのがコツになる。
むしろ操作より、開き忘れが原因のこともあります。映像の細かい調整をしたいのに、ビデオアニメーションエディタを展開せずに触ろうとしていないか。ここもあわせて見てみて。
まとめ
フェードアウトは、音と映像で使う道具が違います。ここを分けて考えると、ぐっと分かりやすくなります。
- 結論: オーディオはフェードハンドル、映像はクロスディゾルブでフェードアウトできる
- 次にやること: まずクリップの端に丸印(フェードハンドル)が出るか確認し、出ないなら端を選び直す
- 次にやること: トランジションが入らない時はメディアハンドル(余白)が足りているかを見る
- 覚えておくこと: 一括なら「変更」>「オーディオフェードを調整」、映像の細かい調整はビデオアニメーションエディタ(Control+V)を使う
フェードハンドルとクロスディゾルブ、この2つとメディアハンドルの余白さえ押さえれば、Final Cut Proのフェードアウトはだいたい思い通りに作れます。

